AI議事録・文字起こしアシスタントを選定する際は、自社の業務ボトルネックを起点に判断することが重要です。過去の会議を横断する対話型AI検索、多言語対応の会話インテリジェンス、あるいは制限のない無料録音枠とCRM連携の自動化など、求める要件によって最適解は異なります。Otter、Fireflies.ai、Fathom はそれぞれ異なるユースケースに特化して設計されています。公式に確認された録音枠やストレージ、連携機能を整理することが、無駄のない選定への最短経路です。
簡易選定チャート
| プラットフォーム | 公式確認パラメータ | 365Finds の選定基準 |
|---|---|---|
| Otter | Basic:月間300分の文字起こし。Pro:アプリ内録音1200分、会議内および会議横断AI Chat、月10回のファイル取込。Business:会議・録音時間無制限。 | 過去の会議を横断する対話型AI検索や、マルチデバイスでのメモ同期を重視する場合に最適。 |
| Fireflies.ai | Free:100以上の言語に対応、チームあたり400分ストレージ、20 AIクレジット。Pro:文字起こし無制限、1席あたり8,000分ストレージ。Business:ストレージ無制限、会話インテリジェンス。 | 100以上の言語による多言語会議や、トピック分析・会話インテリジェンスを必要とする組織に最適。 |
| Fathom | Free:録画・文字起こし無制限、即時AI要約、Bot非表示(Bot-free)録画。Business:CRMフィールド自動同期、Deal Viewによる商談インサイト分析。 | 無制限の無料録画枠を求める個人、または商談後のCRM入力自動化を最重要視する営業チームに最適。 |
Otter:会議横断の対話型AI検索で情報を取り出す
Otterの価格設定ページ は、個人の試用からチーム協業まで明確に段階分けされています。Basicプランでは月間300分の文字起こしが提供され、Proプランでは1200分のアプリ内録音時間と月10回の音声・動画ファイルインポートに加え、会議横断のAI Chat機能が利用可能です。Businessプランでは会議数および録音時間が無制限となります。
ナレッジワーカーや複数プロジェクトを兼務するリーダーにとって、Otterの最大の強みは過去の会議録を自然言語で横断検索できる点にあります。長時間の録音を聞き直すことなく、AI Chatに問い合わせるだけで意思決定事項や合意内容、担当者ごとのアクションアイテムを即座に抽出できます。
365Finds の推奨:過去の会議履歴を横断した対話型検索とAI Chatが不可欠な場合はOtterを選択してください。個人利用であればPro(1200分枠・ファイル取込対応)、チーム利用であればBusinessが適しています。
Fireflies.ai:100以上の言語に対応した会話インテリジェンス
Fireflies.aiの価格設定ページ では、文字起こし枠と分析機能の深さに応じてプランが構成されています。Freeプランは100以上の言語に対応し、チームあたり400分のストレージと20 AIクレジットを提供します。Proプランは文字起こしが無制限となり、1席あたり8,000分のストレージが付与されます。Businessプランではストレージが無制限となり、高度な会話インテリジェンスが利用できます。
Zapierの独立評価 において、Fireflies.aiはチーム協業とトピック追跡に優れたツールとして評価されています。複数言語が飛び交うグローバル組織において、100以上の言語対応と構造化されたトピック分析は、社内情報共有の透明性を大きく向上させます。
365Finds の推奨:多言語での会議が頻繁に発生するチームや、会話インテリジェンスを活用してアジェンダの推移や発言傾向を組織的に分析したい場合は、Fireflies.aiが最適です。
Fathom:無制限の無料録画枠とCRM自動同期
Fathomの価格設定ページ は、業界でも屈指の手厚い無料枠を提供しています。録画・文字起こしが無制限で利用でき、会議終了直後にAI要約が生成されるほか、会議画面にBotを表示させない録画オプションも備えています。営業チーム向けのBusinessプランでは、商談終了後にCRMフィールドを自動更新し、Deal Viewで案件状況を可視化します。
Zapierのレビューでも、Fathomは自動化された会議メモ作成における極めて実用的な無料選択肢として挙げられています。毎月の分数制限を気にせず録音したい営業担当者や経営者にとって、導入ハードルが最も低いツールです。
365Finds の推奨:文字起こし時間の上限を気にせず無制限の無料録音と即時要約を活用したい場合、あるいは商談後のSalesforce/HubSpot連携やDeal Viewによる案件管理を自動化したい営業組織には、Fathomが適しています。
実践的な選定基準
- 過去の会議を横断して対話形式で情報検索したい場合:Otter Pro(1200分録音枠・会議横断AI Chat)を推奨。
- 多言語会議の文字起こしと組織的な会話分析を行いたい場合:Fireflies.ai Pro または Business(100以上の言語対応・会話インテリジェンス)を推奨。
- 無制限の無料録画枠や商談後のCRM自動入力が必要な場合:Fathom Free(営業連携は Fathom Business)を推奨。
いずれのツールもZoom、Google Meet、Microsoft Teamsとスムーズに連携します。選定の決め手は、対話型検索(Otter)、多言語分析(Fireflies)、CRM自動化(Fathom)のどれを最優先とするかにあります。